歯科医療の未来はどうなる? | 歯科医師の就活・グッピー新卒

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歯科医療の未来はどうなる?

う蝕を持つ者の割合の推移

 今後の歯科診療は+、口腔ケアと管理、予防に重きが置かれ、訪問診療が広がっていく。

 上のグラフは、年代別にう歯を持つ人の割合の推移を示している。30代〜50代はほとんどの人がう歯を持つが、20歳未満では少なくなっており、この傾向をさらに進めることが目指される。現在は治療中心の医療から長期にわたる口腔ケア管理中心の医療への転換期といえるだろう。日本人の歯と口腔の状況は?で見たように、8020達成者が増え、自分の歯を残す高齢者が多くなり、う歯を持つ高齢者の割合も高くなっている。年齢を重ねても総入れ歯とならない新しい傾向に合わせたケアを考えていく必要がある。医療全体で在宅医療が増える中、高齢者ケアでは歯科でも訪問診療が増加していく。地域のチーム医療への参加も増えるだろう。

 数値目標としては、2022年度までに8020の達成者を60%に、全都道府県で、う歯のない3歳児の割合が80%以上、12歳児の平均う歯数1.0未満にすることなどが定められている。地域や社会経済的要因による口腔健康格差を是正し、幅広い年代での予防の取り組みが大切になる。日本人の歯と口腔の状況は?でも述べた歯周病ケアも今後の重要課題だ。

 歯科用CAD/CAMやAIによるアシスト等のデジタル技術は、今後さらに進展が加速すると見られる。