社会福祉法人の事業展開は? | 保育士の就活・グッピー新卒

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社会福祉法人の事業展開は?

収益規模別・事業分野別の社会福祉法人の割合

 経営主体による違いは?で見たように、半分以上の保育所が社会福祉法人の運営だ。法人の中には、児童福祉事業だけでなく、老人福祉、障害者福祉など、他事業を同時展開するものもある。他事業への拡大のメリット等を見ていこう。

 上のグラフは、社会福祉法人の収益別に、どのような事業を展開しているのか、まとめたものだ。収益規模が大きい法人ほど、複数の事業分野を展開する傾向にあり、5億未満の規模では、児童福祉分野のみを運営する法人の割合が高い。この中には保育所のみを運営する法人が多く含まれるだろう。

 もちろん収益規模が大きければよい訳ではないが、収益の大きさは経営の安定につながる。また複数分野にわたる事業を運営するメリットもある。たとえば、児童福祉から老人福祉へと拡大展開する場合、保育における音楽・合唱指導等のノウハウを高齢者ケアに応用する、保育士に介護関連の資格取得を促して、キャリアプランの多様化を図るなどが考えられる。障害者福祉への拡大をする場合、児童分野での実績を障害児事業で活かし、保育士も健常児と障害児の両方の保育を経験できる等のメリットがある。

 就職先を考える際には、複数の事業分野を展開しているか、収益規模がどの程度か、なども検討の材料にすると、幅広い視野で考えられるだろう。