保育園・幼稚園の違いとは? | 保育士の就活・グッピー新卒

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保育園・幼稚園の違いとは?

保育所と幼稚園の数と利用児童数

 厚生労働省が管轄して児童福祉施設として位置づけられ、親の就労等で保育に欠ける0歳からの子どもを8時間以上預かるのが保育園(保育所)、文部科学省が管轄し、就学前の教育施設として位置づけられ、3歳以上の子どもを1日4時間以上預かるのが幼稚園だ。その他、保育園では給食の提供が義務づけられ、原則として調理室の設置、調理師の在籍が必須だ。

 両親とも就労する家庭が増え、上のグラフのように預かり時間の短い幼稚園の利用が減り、保育園のニーズが高まっている。こうした保護者の実情を反映し、正規の教育時間終了後や長期休暇中に預かり保育を行う幼稚園が増え、幼児教育無償化の対象サービスとなっている。その一方、保護者の要望や、幼保一元化以降、保育所でも教育の実施が求められる影響があり、英語、就学準備など、教育面に力を入れる保育園もある。給食を提供する幼稚園も多く、両者の違いは少なくなってきている。保育園と幼稚園の機能を併せ持つ「認定こども園」も増加している。就学前の子どもが通う場所の機能は、より近づいていくだろう。

 保育園と幼稚園の機能や存在が近づいてきている現在、保育士と幼稚園教諭、両方の資格を持つ人も増えている。保育と幼児教育のプロとして、職場選択も幅広く考えたい。