ジェネリック医薬品は今後増える? | 薬剤師の就活・グッピー新卒

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ジェネリック医薬品は今後増える?

ジェネリック医薬品国内シェア

 ジェネリック医薬品は医療費削減のため今後も増加していくと予想される。

 新薬メーカーが販売する医薬品の特許が切れると(出願日から原則20年)、他社も有効成分の同じ薬剤を研究・開発費を削減し薬価を低く抑えたジェネリック医薬品として販売できる。現在の医薬品市場における後発品のシェア率(上の黄色折れ線)は74.0%(2018年度)。政府は2020年秋までに80%にする目標を立てている。

 後発品市場で注目されているものに、バイオシミラーとオーソライズドジェネリックがある。バイオシミラーはバイオ医薬品の後発品だ。細胞培養や遺伝子組換えの技術を用いるバイオ医薬品は化学合成医薬品のように先発品との同一性を示すのではなく同等性、同質性を評価する必要がある。通常のジェネリック医薬品に比べ申請の際に提出する資料の数も多く、開発ハードルの高い後発品だ。

 オーソライズドジェネリックは、添加物や製造方法まで先発品とまったく同じ後発品だ。同一成分であるため患者さんにも勧めやすく、先発品を販売する企業から、特許の使用を付与された企業が製造し、先発品販売企業の利益も守れることから流通が増加している。ジェネリック医薬品の重要度が増す中、こうした新しいタイプの後発品に関する知識も持っておこう。